むし

展覧会の見どころ

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  • I 1955-1960 初期作からルポルタージュ絵画へ
  • II 1960年代 モンタージュ絵画から観念絵画へ
  • III 1970年代 青色・空気遠近法
  • IV 1975-1980年代 タブロオ・マシン/車窓篇
  • V 1955-2000年代 図画蜂起「グラフィックの仕事」
  • VI 1990年代 立入禁止/図表
  • VII 2000年代 絵図連鎖/図鑑
  • VIII タブロオを超えて「模型」
I 1955-1960 初期作からルポルタージュ絵画へ

白い路 (1)
1955年 油彩・画布 40.5×53.0cm

中村の制作の原点といえる「ルポルタージュ絵画」。美術家が見た同時代の事件や社会闘争を反映し、日本の姿を社会に訴える前衛的な絵画として注目を集めました。抑えた色彩と厳しい線で描かれた作品は、戦後社会の様々な矛盾を鋭く描きだしています。

II 1960年代 モンタージュ絵画から観念絵画へ

蜂起せよ少女
1959年 油彩・画布 91.0×117.0cm

ルポルタージュ絵画の制作当初から中村が積極的に取り入れたのが、映画から想を得たモンタージュ技法でした。事件の様々な要素を組合せて構成することで、絵画への意識は内面へと向かい、鑑賞者各々の観念によって成立する「観念芸術」を生み出しました。

III 1970年代 青色・空気遠近法

似而非機械 (えせきかい)
1971年 油彩・画布 162.0×130.0cm

観念芸術の成立により内向する中村のリアリズムの方法論は、絵画自体の構造を問いただす方向へと向かいます。その構造の一つが「青色」。機械的なモチーフを、空気遠近法で奥行を生み出す青の背景に置くことで生まれたのが、絵画の機能について語る作品群です。

IV 1975-1980年代 タブロオ・マシン/車窓篇

車窓篇TYPE 12
1988年 油彩・画布 119.0×91.0cm

絵画に二重の空間を表出させる「窓」。70年代半ばに「車窓篇」の連作で現れる「窓」は、作品に連続的な流れを生み出しています。絵画そのものが動きを伴う「枠」がもたらすスピード感は、80年代後半からの「タブロオ・マシン」連作へと継承されています。

V 1955-2000年代 図画蜂起「グラフィックの仕事」

印刷 呪物たちの低空飛行
1970年 印刷・紙 20.0×33.2cm

グラフィックの仕事に対して意欲的だった中村の仕事量は膨大で、媒体も多岐に渡っています。登場するモチーフは絵画作品にも直結しており、絵画の基本を図画とする中村にとって、様々な制約の中で体現するグラフィックは一種の実験の場とも捕らえられます。

VI 1990年代 立入禁止/図表

タブロオ機械・XI
1999年 アクリル・画布 130.3×162.1cm

「タブロオ・機械」において、立入禁止の標識を想起し、鑑賞者の目に錯覚を生じる黄色と黒の縞、線を目で追うことでいつの間にかリズムが生まれる鉄道ダイアグラムの作品群。中村の「動く絵画」への挑戦は、鑑賞者が見ることで発動する「動き」を呼び起こします。

VII 2000年代 絵図連鎖/図鑑

図鑑・23 一点消失
2010年 アクリル・画布

2000年代に発表された「絵画連鎖」シリーズは、別に描いた複数の画面をつなぎ構成した作品。独自の手法は、初期から続く絵画表現の変容といえます。続く「図鑑」シリーズでは、画面を均質なグリッドで覆うことで、作画法を絵画モチーフとして捕らえなおしています。

VIII タブロオを超えて「模型」

1/50000
1966-2006年 ボール紙、エナメル、木材、プラモデル
6.0×45.0×37.0cm

60〜80年代に制作した立体作品「模型」を、立入禁止マークをモチーフにした作品群で囲い込んだ展示は、一見インスタレーションにも見えますが、絵画からモチーフとしての機械の部品がこぼれ落ち、現実の世界に広がっていく様相を表現しています。

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